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全国少年少女レスリング選手権大会について

 7月22日(日)から全国大会が開催され、バイソンズからは17名の選手が出場し、結果は小学一年生の1勝のみ。

この全国大会の結果を受け、今後の指導方針を各コーチと電話で確認し合った。

 まずは本HPにも掲出してある「指導方針」の「①礼儀や挨拶を身につける」ということ。レスリングの指導に集中しすぎてスポーツを通じた人間教育を怠っていたことに気付く。面識のある人には挨拶や会釈をすることや、決められたルールを守ること、人の話を聞く時は目を見ることや、集合時間に遅れないことなど、礼儀の指導を厳しくすることを徹底しなければならない。
これは「幼児のレスリング」でも「遊びの中のレスリング」でも、「勝つためのレスリング」でも共通した指導をしていく必要あり。

 全国大会の出場が決まり約2ヶ月間、「勝つための練習」を実施してきたわけだが、全国大会で金メダルを獲るにはまだまだ練習量が足りないことを実感した。数ヶ月練習しただけで勝てるほどスポーツ(格闘技)は甘くない。闘争心剥き出しで、なんとしてでも勝つという気持ちが大切である。その気持ちを引き出すのも我々コーチの役割。その指導がまだまだ足りない。「元気」を「闘争心」に変えさせる。「圧倒的な練習量」で「闘争心」を生み出すしかない。

 低学年は構えの徹底と、正面タックルのタイミングを覚えさせる。足腰と体幹の強化、足のステップ、スピードあるタックルの練習が必要。
 高学年はレスリングを知るために、技のバリエーションを増やす。最後にタックルで仕留めるにしても、技を知らなければ相手の動きに反応できない。スタンドでは、構え、組手、タックル、ディフェンス、もつれてからの処理、がぶり、がぶりからの展開及びディフェンス。グラウンドではアンクルホールドとネルソンの他にも、ローリングや足取りからの展開、腕取り、グラウンドのディフェンス全般が必要。相手の数だけ技の展開は増える。そこへ反応するには技を知ることが必要。その中で、最後にタックルで仕留められる得意技を身に付けさせる。技以外にも体力、スピードの強化を徹底指導することが必要。

 同時に、レスリングをメジャースポーツとして地域に広めるための、「遊びの中のレスリング」という本クラブ設立当初の考え方も忘れてはいけない。

 「幼児のレスリング」・「遊びの中のレスリング」・「勝つためのレスリング」、この3本柱を中心に今後の練習方法を変えていく必要あり。