9月14日(日)は、TEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.が主催の合同練習並びに体力測定を実施した。
合同練習は午前中に行い、「TEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.」、「和光クラブ」、「AACC」、「ワセダクラブ」、「ファイヤーボーイズ」の5チーム、さらには遠方から羽島レスリング連盟の選手と、総勢70名以上が集結した。これだけの人数のジュニアレスラーが専修大学のレスリング場に集まったのは今回が初めてである。
合同練習のメニューはスパーリングを多めに組み込み、普段練習することの出来ない相手と真剣勝負をする機会を多く設けた。参加者の中には、全国大会で優勝を経験している選手もおり、高いレベルの中で緊張感のある練習ができたことは、選手にとって非常に有意義な時間であったのではないかと感じる。
午後からは、専修大学スポーツ研究所が主催するジュニアレスリング選手を対象とした体力測定を実施した。TEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.ではこれまでに4回測定を行っており、今回が5回目になる。選手たちにはその都度結果をフィードバックし、客観的に自分の体力の現状を把握できるようにしている。それぞれが結果を受け止め、さらなる努力の指標にしてもらいたい。
当日は、国士舘大学大学院で「ジュニアレスリング選手の体力的特性に関する研究」を進めている半田がコーディネーターとして全体を指揮した。本人にとって初めての経験であり不安な要素は多々あったが、専修大学スポーツ研究所員でもある相澤勝治文学部准教授をはじめ、他チームのスタッフ、また保護者の協力があり、滞りなくプログラムを終えることができた。
関係者に心から感謝とともに、今回のイベントに快く応じて下さった4チームに感謝し、今後とも切磋琢磨できる関係でありたいと思う。
文責:コーディネーター半田
4月26日(土)19:00~21:30まで、昨年以来の開催となる「第二回保護者のためのレスリングセミナー」を無料にて実施した。本セミナーは、①「テキスト(配布資料)に基づいたフリースタイルの実技講座」とともに、②「全国少年少女レスリング連盟公認審判員の資格取得における審判法のポイント」の2点に関する解説を行ったセミナーである。
①では、普段スタッフが指導している技術内容のポイントを体験・把握することから、保護者が自宅での子供へのアドバイスに活かすことを目的とする。スタッフの指導内容と保護者のアドバイスが異なる場合、選手である子供はどちらの意見に耳を傾けるべきか困惑するため、スタッフと保護者の指導内容のマッチングが重要だと考える。さらには、一週間(168時間)のうち、TEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.での練習時間は、月・木・土を併せて約9時間程度ということから、当然ではあるが、選手は保護者と過ごす家族の時間が練習時間に比べて格段と多く、保護者からのコーチングが子供に与える影響は時間的にも非常に大きいと考えられる。このような考え方から、選手である子供の成長には、スタッフのみならず保護者を含めた周囲のサポートが大きく影響し、さらには保護者への「子供へ指導すべきコーチングのポイントの把握」も必要となると感じている。選手、スタッフ、保護者の3者相互作用が、子供の成長に大きく影響する。本セミナーの実施内容は、「構え」「組み手」「両足タックル」「両足タックルに対するディフェンス」「がぶり」「グラウンドテクニック(ローリングのクラッチ)」である。テキストでは、「やってはいけない」という注意事項が明示されており、技のポイントが伝達しやすいことと、資料として配布することでセミナー終了後も保護者の手元に残ることもメリットとして挙げられるだろう。選手である子供の成長を促進する上では、今回のセミナーを定期的に開催しプログラム化することが重要だと感じた。
②では「NPO全国少年少女レスリング連盟」統一ルールにおける審判法のポイントの解説及び実践を行った。実際にマット上で行うレフリーの身振りや笛の強弱等のモデリングと、統一ルール内の表記事項に関する細かいポイントを伝達。レフリングの重要な視点としては、「ポイントの定義」と同時に、「技がどのように展開されるか」という観察力も重要だと考える。技術展開を予想するには、①のような技術のポイントも心得ておく必要があるだろう。今回の学びは、5月に行われる練習試合にて実践を行い、同時に振り返り会にて客観的視点から自己を見つめ、技量向上と進む。審判に志願いただいた方へは敬意を表する同時に、審判を目指すという好意に応えるためにも、正確なレフリングを行えるようチーム全体が対象者を支援・バックアップしていく必要がある。
2014.4.28 木村&堂端
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