中学校に進学した選手へは、サポーターズクラブ(保護者会)から図書券が謹呈されます。本日の練習においても対象者へ図書券が手渡されました。
図書券で勉学につながる本を買ってほしいという気持ちが込められています。"Dual Career"を歩むための、一つの手段としてほしいと思います。
中学生になればスポーツ活動以外にも学校での授業や活動と、学業との両立を意識しなくてはなりません。そのためにスポーツにかける時間が少なくなることも生じます。それでも、自分でレスリングを取り組むと決めたからには、学業もスポーツも中途半端ではいけません。どちらも全力で取り組むことが大事です。どちらも全力で取り組むと、どちらの効果も上がることが海外の研究では証明されています。
そして先月に開催された第23回少年少女レスリング『おおまま大会』で優勝した選手が、その大会で優秀選手賞に選出されたことが事後報告されました。
中学生の試合は小学生と違い、1年生〜3年生までが1階級に集まり競い合います。骨格筋量や心肺持久力などが成長に伴い個人差が顕著な時期に、中学1年生が優勝し、優秀選手賞に選ばれたことは評価できることかと思います。
そして4月7日の練習では、とにかく走りました。レスリング競技では以下の体力が求められます。(疲労と身体運動,2章:138–141)
- 最大筋力をできるだけ持続する能力が大事
- 解糖系能力が重要
- できるだけ乳酸を出せる
- 少々乳酸がたまっても動ける身体作りを目指す
- 試合後半で有酸素系からのエネルギー供給に依存してしますと大きな力がだせないので、できるだけ解糖系能力を高めて試合後半でも強い力を発揮できるような身体作りを目指す
要するに、大きな力を途切れることなく発揮し続ける能力が重要ということです。一定時間走り続け、インターバルを挟み、また一定時間走り続ける間欠的持久力を備える必要があります。
しかしトレーニング対象者は小学生〜中学生です。オーバートレーニングや怪我に細心の注意を払いながらトレーニングを進めていくことも、我々は決して忘れてはいけません。
2018.4.8 木村&林田&父母
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